このまま若さが続いたらなと考えたことがある人がどれぐらいいる事でしょうか。
若いままでいる努力、アンチエイジングという考え方は大昔からあります。
断食またファスティングは体調を維持するのに効果が高いとして昔から注目されています。
現在、アンチエイジングとファスティングが科学的に関係があることが明らかになってきました。
ファスティングを適切に行うとアンチエイジング効果が大きく高まるらしいのです。
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もくじ
ファスティングとは何?
昔から「断食」という行いがある事はわりかし知られています。
ファスティングとは「断食」の事なのです。
食事の回数を減らす、食事をしないなどの手段で健康を維持するという考え方です。
アメリカを中心に欧米のセレブ達がファスティングダイエットを取り入れて息の長いブームになっています。
ファスティングには完全にものを食べない極端な断食はせず、朝、昼を抜く、1日だけ水分以外取らない、1週間だけ炭水化物を一切抜くなどファスティングを行う人に合った方法で行います。
炭水化物を取らない、糖類を一切取らない、脂を食べない、などなど、何かを取らないでダイエットする方法が数多くありますが、そのすべてはファスティングの考え方に通じています。
ファスティングを行うと?
昔から断食すると体調がよくなると言われていました。
いったい断食はどのような仕組みで体調をよくするのでしょうか。
デトックス(毒素排出)効果
今のご時世は飽食の時代と言われています。
物を食べると体の中で食物が栄養が分解されますが、体に取り込まれるときに毒素が生まれます。
硫化水素やアンモニアといった体には毒となる物質がどんどん生まれます。
生まれた毒素の多くは肝臓で分解されて安全な物質に変えられますが、毒素の分解が追い付かないと体中に毒素がまわって、細胞の老化を早めてしまいます。
ファスティングを行うと肝臓が毒素を分解する時間を十分に稼ぐことができます。
断食しているので毒素のもとが生み出される栄養分解、吸収が一時休止されるからです。
ファスティングのデットクス効果には他にもあり、それは脂肪に滞留している毒素も体外に排出してくれます。
体の脂肪には肝臓で分解できない物質をためる性質があります。
ファスティングしている間は活動するエネルギーは体内の脂肪を分解してエネルギーに変えます。
脂肪が分解されてエネルギーを取り出されると同時に脂肪につかまっていた毒素が血液中に出てきて腎臓で取り除かれて尿となって体の外に排出される。
塩化ビニールを燃やすとダイオキシンが発生すると一時話題になりましたが、現代社会ではすべての人の体にはごく微量のダイオキシンが含まれています。
枯葉剤などで原料として使われるぐらいダイオキシンは非常に強い毒性があり、自然界では分解しない物質です。
体の脂肪はダイオキシンも取り込みますが、ファスティング期間中に尿に含まれるダイオキシンの数値が非常に高くなったという研究結果が報告されています。
活性酸素による老化現象を打ち消す
動物の体は細胞の中のミトコンドリアという組織が栄養を取り込むことで、活動が出来ます。
細胞の活動エネルギーはミトコンドリアから供給されますが、その時にミトコンドリアから活性酸素が生まれます。
活性酸素は「酸素」となっていますが、呼吸に必要な酸素と違い、細胞を傷をつけ老化を早めます。
活性酸素に細胞内の遺伝子を傷つけられると癌になる事もあります。
体の中では絶えず小さいがん細胞が生まれていますが、白血球などの免疫機構によって癌細胞が増殖する前に取り除かれているのです。
ファスティングすると体の免疫機構の働きが活発になるので、活性酸素による細胞の老化や癌化を抑える効果が高まります。
胃腸などの消化器系の回復
口から食べて物を消化するという事は体にとって大きな負担となります。
腹八分目だと体調が良い、腹六分目は医者いらずなど食べない事で体調を整える健康法は昔からあります。
食べない事で消化器官に負担をかけないで回復を待って体調を良くしようという考え方でもあります。
食べ物の中でも動物性たんぱく質を消化するときに大きな負担が消化器系にはかかります。
動物性たんぱく質を分解するのに様々な酵素を分泌しなければならないからです。
小腸の内側には柔毛という非常に細くて毛のようなものがびっしりと腸内の表面に生えています。
ブドウ糖やアミノ酸、脂肪酸、グリセリンなどの体に必要な物質は柔毛が吸収しているのです。
暴飲暴食を続けると柔毛が傷つけられるので栄養の吸収がうまくゆかず体調が悪くなります。
そんな時にはファスティングすることで胃腸を休ませ、傷ついた柔毛が自然と修復されるので、体調がよくなるのです。
空腹は若返り遺伝子を目覚めさせる
飢餓感が生じると若返り遺伝子という変わった遺伝子が動き出すことが科学的に証明されています。
まだ20年ほど前の1999年にアメリカでその仕組みが発見されました。
若返り遺伝子はサーチュイン遺伝子と呼ばれ、別名長寿遺伝子と呼ばれています。
研究は現在も続けられてますが、サーチュイン遺伝子は空腹になるとDNAにくっついて何らかの遺伝的操作を行っていると考えられています。
遺伝的操作によって新陳代謝や加齢するスピードに関係していることが分かってきました。
まとめ
ファスティングはアンチエイジングの目的を達成するにはまさにうってつけの手段という事になります。
体の老化のスピードを速める毒素の排出や、肌にシワやシミ、そばかす作り出し老化させる活性酸素の減少など美容にも効果があるファスティング。
体全体の老化に影響する消化器系を休ませ、体全体の活力を取り戻す、そして若返り遺伝子の活動など、ファスティングの効果はすべてアンチエイジングと深く関係しています。
体に良いからと言っていきなり完全断食をすると体にストレスをかけますので、1日だけ食べないプチ断食のように軽いものからだんだんと自分の体にあった方法を求めた方がよいでしょう。
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