アンチエイジングは女性だけでなく、 最近では男性も積極的に行動されている方が増えてきています。
見た目の若さを手に入れるためには、エステや日焼けサロンなどに行って お金と時間をかければ、比較的簡単に「わかさ」が手に入りそうにも思えます。
でもエステや日焼けサロンも無料ではありません。
エスティシャンなどのプロの方に体のお手入れをお願いするには必ず費用が発生しますよね。
これが大した費用を必要としなくて、自分でも意識しない間に 自然と若さを手に入れられる方法があるとしたら、どうでしょう。
それは普段の食事を少し変えてみるという方法です。
普段の食事を意識して少し内容を変えるだけで若さが手に入れられるとしたら、 チャレンジしてみたいと思いませんか。
食事の内容を少し変えるだけなら、大きく費用がかかることもなさそうですし、 定期的にエステや日焼けサロンなどに出かける必要もありません。
実はここ十数年で老化の研究がかなりすすんできていて、
どうやら毎日の食事と老化は密接に関係しているらしい
という事が明らかになってきました。
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もくじ
普段の食事だけでアンチエイジングは可能?
医学界では老化について色んな事例が長年研究されています。
老化の研究でこんなふたごの事例がありました。
ふたごにも種類があって一つの卵から生まれる一卵性双生児と
2つの卵から生まれる二卵性双生児があります。
一卵性双生児のふたごはふたりとも同じ遺伝子を持っています。
ふたご(一卵性双生児)が成長して中年以上になってくると、 両者の間に見た目の若さの違いが出てくることがあります。
一人は若々しいのにもう一人は年齢よりも老けて見えるという一卵性のふたごがいました。
全く遺伝子が同じなのにどうして二人の間に若さの違いが出てきたのでしょうか。
彼らの生活環境を調べてゆくうちに、二人の間で大きく違うものが分かりました。
それは食事でした。
このふたごの事例では、老けてしまった方は、肉類を好み、 野菜や果物をあまり食べない食事をひんぱんにしていたことが分かりました。
若々しい方は逆に肉類はほどほどで野菜や果物が好きでたくさん食べていたそうです。
研究では、普段の食事の内容の違いがふたごの若さの差を生み出したのだろうと、 報告されています。
このふたごの例からは普段の食事の内容を少し意識するだけで 若々しさを得られるのではないかという考えが生まれても不思議ではありません。
普段の食事をお肉控えめで野菜多めで若さに差が出てくるのであれば、 費用の負担も大きくかからず、時間もかからないので 手軽にアンチエイジング出来そうに思えませんか。
人は「習慣の生き物」と一般的に言われており、 一度行動パターンや生活パターンが決まると、
生活環境が大きく変わったり、よほど意識して変えない限り、 そのまま何十年でも同じパターンで生活を続ける事が多いのです。
「習慣」を利用して、老化しない食生活を生活パターンにしてしまったら、 あなたはずっと若々しいままでいられる可能性が高いのです。
しかも時間やお金をかけずに。
そもそも老化する原因は?
自然界ではすべての生き物が老化します。
老化という現象は遺伝子に決められた仕組みであって、現在の技術では変える事は出来ません。
しかし老化を止める事は出来ませんが、老化の速度を落とすことは 可能だということが最近の研究では分かってきました。
老化を早める原因を減らしてゆけば 若々しさを保ったままで年齢を重ねてゆくことは十分に可能です。
では一体、何が老化を早めているのでしょう?
体の中の「サビ」 活性酸素
動物が食べた栄養を生きるための力に変えるには 体の細胞に栄養を取り込む必要があります。
取り込まれた栄養は体の細胞の中にいるミトコンドリアという組織で 分解されて生きるための力が生み出されます。
力が生み出される時に「活性酸素」というものが発生します。
活性酸素のイメージをわかりやすくすると 刃物のような物と考えてもらってもよいかと思います。
刃物なので触れる物を傷つける性質があります。
動物の体の免疫機構はこの刃物のような物質を使って 体の中に侵入してきたバクテリアや細胞が暴走して生まれたがん細胞をやっつけます。
しかし刃物のようなものなので自分の体も傷つけてしまうのです。
肌のみずみずしさを保つコラーゲンというたんぱく質の組織は活性酸素に弱く傷つきやすいです。
肌は活性酸素の攻撃にずっとさらされていると、だんだん張りを失って 回復できなくなりシワが出来てきます。
体に有害な活性酸素を抑え込む為に、体内でも抗酸化物質という 活性酸素に対抗する物質を作っています。
しかし、活性酸素の量が多いと抗酸化物質が追い付かず、 あちこちが傷つけられて老化が進みます。
また老化が進むと抗酸化物質が作られるスピードが落ちて さらに老化が進むという悪循環になります。
体内で生まれる「毒素」
お肉や脂身を食べすぎていつまでもお腹が減らず、 もたれるたことはありませんか?
食べたものがいつもどおりに消化されない状態では 未消化の動物性たんぱく質が悪玉菌によって分解されて
硫化水素やアンモニアといった体にとって 非常に有害な毒素が胃や腸の中で生まれている事があります。
食べすぎだけでなく、腸内環境によっても消化に影響を及ぼし、 腸内の悪玉菌が善玉菌より優勢だと毒素が生まれやすくなります。
最近の老化の研究では、消化を助け、腸内に発生する体内毒素を 抑え込むことが若さを保つのにかなり重要という事が常識になりつつあります。
「腸内フローラ」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
別の機会に取り上げようと思いますが、腸内の環境を整えると 体内毒素の発生を減らすことが出来る、という考え方に通じてきます。
AGE「糖化物質」
老化の主な原因の一つにAGEという物質が大きく関わっています。
食べ物の炭水化物は消化されてブドウ糖に変わり、体のエネルギーとして消費されます。
炭水化物を食べ過ぎると消化されてもブドウ糖が使いきれずに 体内で余って脂肪という形で貯蔵されます。
ブドウ糖が脂肪に変わるのには多少の時間がかかるために、 脂肪に変わる前にたんぱく質を結びついて「糖化物質」(AGE) というものに変わることがあります。
AGEは「終末糖化産物」とも言われて体の老化を非常に早める物質の一つです。
紫外線によって肌のコラーゲンのたんぱく質が血液の中のブドウ糖と 結びついてAGEが生まれることもあります。
肌の内部でAGEが生まれると新陳代謝が悪くなりシミやくすみの原因になります。
骨の中にもコラーゲンは含まれていて、コラーゲンのたんぱく質が AGEに変わってしまうと骨の強度が下がり、骨粗しょう症になってしまいます。
脳の脳細胞のたんぱく質がブドウ糖と結びついてAGE化する事があり、 βアミロイドというたんぱく質に変化するものが出てきます。
βアミロイドはアルツハイマー病の主な原因と疑われている物質で βアミロイドが溜まり続けると認知症が発症すると考えられています。
AGE、恐るべしですね。
老化を防ぐためには
活性酸素、体内毒素、AGEは老化の主な原因である、 と今の医学界では考えられています。
そして活性酸素、体内毒素、AGEは普段食べている物を 意識して少し変えるだけで減らすことが可能なことも分かってきています。
老化させるこれらの物質を減らすためにはどんな食べ物を取ればよいのでしょう。
抗酸化物質「ポリフェノール」を摂取する
体を錆びさせる活性酸素には強力な抗酸化物質を利用して抑え込むことができます。
抗酸化物質で有名なのは植物が持つ「ポリフェノール」という物質です。
約5000種以上のポリフェノールが存在します。
特に大豆製品の納豆、豆腐、お味噌にはイソフラボンというポリフェノールが豊富に含まれています。
赤ワイン、緑茶などにもポリフェノールは豊富に含まれています。
抗酸化物質ビタミンCをたくさん取り入れる
ビタミンCは強力な抗酸化物質でシミやくすみの原因になるメラニン色素の発生を抑え、コラーゲンのたんぱく質が再生するのを助けます。
ビタミンCはレモン、パプリカ、ブロッコリー、カリフラワー、ゴーヤなどに豊富に含まれています。
最近ではサプリメントでも安価な値段で入手することが出来ます。
ビタミンAの素、カロチンを摂取する
カロチンは食べると体の中でビタミンAに変わります。
ビタミンAは肌の新陳代謝を活発にする働きがあるので、肌を健康的に若返らす効果を持っています。
人参、トマト、海苔、しそ、ほうれんそうなどの緑黄色野菜にカロチンは豊富に含まれています。
普段食べている物を変える
もしお肉が大好きでほぼ毎日お肉を食べているのならば、食べるお肉にお量を減らしてゆきましょう。
お肉を食べる事をやめるのは難しいですが、食べる量をだんだんと減らすことは比較的難しいことでは無いと思います。
全く食べるなという事ではなく適正な量を食べましょうという事です。
お肉を食べる量をだんだん減らす
一週間7日毎日食べていたところを一週間に5回だけお肉を食べる、などと決めておけばお肉の食べる量を減らすことはそれほど無理なくできるのではないでしょうか。
体の消化器官がお肉や脂を消化するには非常に多くのエネルギーを使います。
お肉を食べすぎるとお肉の未消化物が栄養に分解される前に悪玉菌によって分解されてしまい、毒素が生まれるので老化を早めてしまうのです。
一般的に一回の食事の適正なお肉の量は、体重70kgの人は70gです。
当然個人差はありますが、飽くまでも目安としてです。
お肉を食べないと体が弱弱しくなてしまうんではないか、と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
体を鍛えて筋肉を育てるにはたんぱく質は絶対に必要です。
しかしたんぱく質を取るために、お肉を食べ過ぎると、中年以上の男性は体づくりの前に老人になってしまう可能性が高いのです。
たんぱく質を取るなら大豆を食べる
肉や脂を減らしながら男らしい体格を得ようとするならば、サプリメントやプロテインに頼らなくても、豆腐、納豆、お味噌汁を積極的に食べる事で実現できます。
そのうえ大豆製品はイソフラボンというポリフェノールが豊富なので、老化を抑えながら筋肉を育てるたんぱく質を十分に補給できるので一石二鳥なのです。
牛肉や豚肉、鶏肉のたんぱく質は100gあたり約27gです。
豆腐や納豆、お味噌などの大豆製品は100gあたり16~18gです。
お味噌だけ、納豆だけ、豆腐だけ、などと単品で考えると一品当たりの量が多くなり、とても食べきれずに現実的ではありません。
料理に豆腐、納豆、お味噌汁をバランスよく万遍なく取り入れれば、飽きることなく必要なたんぱく質が十分に取れます。
16世紀後半、織田信長は対抗する比叡山を制圧しようと長年苦心していましたが、比叡山の僧兵たちは、武士に劣らないほど筋骨隆々で強かったためで、伝記や絵巻物にも記録されています。
不殺生の教えである仏教に仕える僧兵は肉を食べることができません。
僧兵達があれだけの筋骨隆々の体を維持できたのは豆腐や納豆、お味噌などの大豆製品のたんぱく質を食べていたからです。
野菜を意識して食べる
若返り効果を確実にするために野菜を多く食べましょう。
野菜は抗酸化物質を多く含むものが多く、食物繊維も豊富で体の悪いものを外に出してくれます。
活性酸素などの酸化物質を抑え込むには野菜を意識して継続的に食べることが大切です。
この習慣が年齢を重ねるごとに若さの差として同年代のほかの人と比べて大きくなってゆくです。
野菜を食べる事で周りの人たちがうらやむ若さを維持できるのならば、試す価値は大いにあるのではないでしょうか。
おわりに
男性に限らず、付き合いの場が多い人にはお酒や喫煙する機会が多い事があるかもしれません。
飲酒や喫煙は活性酸素を多く生み出すので徐々にやめていった方が良い習慣ですが、ストレス発散や気分転換などで必要だという人も結構いらっしゃいます。
過去に禁煙をいきなりしてストレスで心臓まひを起こしたという事例が報道されたことがありました。
タバコやお酒といった嗜好品は常習性が強いので、やめるにはかなり強い意志が必要になります。
タバコやお酒はすぐには諦められないけど、活性酸素や体内毒素、糖化物質でだんだん老いてゆく体から、食事を少しづつ変えてゆくだけで若々しい体を取り戻す事ができるのならば、試してみる価値があると思いませんか?
メンズエステや高額なサプリメントのように懐も痛めずに、ただ食生活を変える事でアンチエイジングが可能になるのです。
続けられる自身が無い、いつも三日坊主だし、と心配している方は三日坊主でも良いのです。
断続的でもトライし続ければ、だんだんと習慣化してきます。
一度試してみる価値は十分にあると思います。
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