体臭を予防する為にはお肉を控えた方がいいの?

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周りの人は気にしていなくても体のニオイは一度気になりだすとキリが無くなってしまうものです。

特にお肉や脂っこいもの食べた後に体臭を気にされる方もいるかと思います。

体のニオイはどんな時に強くなるのでしょうか。

体臭の仕組みを理解して食生活をほんの少し変えるだけで体臭を予防することは十分に可能です。


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もくじ

お肉をたくさん食べ過ぎると体のニオイは強くなるの?

お肉の動物性たんぱく質が胃腸で消化しきれないと体内で腐敗する

お肉は、当たり前ですが、動物性タンパク質からできています。

動物性たんぱく質は人間の体にとっては消化しにくく、お肉を消化するにもエネルギーが必要になります。

例えば、60gぐらいの普通の大きさのニワトリの卵を食べると卵自体のカロリーは約90kカロリーほどですが、卵を消化するのに約100kカロリーほどのエネルギーが必要になります。

消化しにくい食べ物という事は腹持ちが良いという事でもありますが、消化しにくい分、食べ過ぎると消化が追い付かず、体内に残っている未消化の動物性たんぱく質が腐敗を始めます。

雑菌がいっぱいいる温かい部屋にお肉を置いておくとすぐに腐って悪臭をまき散らします。

人間の体温は35~37度ですので、腸内の温かい温度環境に消化途中の肉を長時間置いておけば傷みだして悪玉菌によって分解されて嫌な匂いが発生します。

動物性たんぱく質が体内で腐敗すると毒素が生まれる

肉や卵、魚をたくさん食べ過ぎると消化が追いつかず、体の材料となるアミノ酸に分解される前に悪玉菌によって分解されてしまいます。

そうなりますと腐敗ガスと言われるメタンガスを始め硫化水素、アンモニアなど悪臭の元になる毒素が胃腸内の嫌気性細菌(悪玉菌)によって作り出されます。

腐敗ガスの毒素が腸内の壁に通る血管に吸収され血液に乗って体中から発散されると体臭がきつくなります。

血液に入り込んだ毒素は最終的に肝臓で分解されます。

毒素を分解する肝臓にも負担をかけるので、全身がだるくなることがあります。

食べ過ぎて倦怠感を経験された方もいるかと思いますがそれは肝臓が疲れている証拠です。

 

穀類や豆類の植物性たんぱく質は食べ過ぎても体臭はきつくならない?

植物性たんぱく質も動物性たんぱく質も成分構成は同じ

植物性でも動物性でもたんぱく質を作っているアミノ酸は同じです。

しかし、納豆や豆腐、お味噌を食べ過ぎて体臭がきつくなったという話はあまり聞きません。

植物性たんぱく質を含んでいるその他の野菜や穀類を食べ過ぎても体臭がきつくなったという話も聞きません。

植物性たんぱく質は動物性たんぱく質に比べてたんぱく質の純度が高い

豆類や野菜、穀類のたんぱく質は動物性たんぱく質と比べると早く分解されアミノ酸として体に吸収されます。

動物性たんぱく質は動物が体を動かすために脂質や微量な金属、糖類が複雑に結びついているのでアミノ酸に分解されるまでの時間がかかるのです。

つまりたんぱく質以外の物質が消化の邪魔をするのです。

植物性たんぱく質はほとんど純粋なたんぱく質でつくられてますので、人間の体内に取り込まれる際にアミノ酸に分解されやすく、素早く吸収されます。

アミノ酸に分解されやすいという事は食べ過ぎても完全に消化されるので毒素が生成されにくく、体臭がきつくなりにくいのです。

おわりに

お肉を食べたとたんに体のニオイがきつくなるわけではありません。

十分に消化できる適量のお肉を食べれば、消化され切って毒素は生まれにくいはずです。

体調や体質に左右されますが、一般的に体重50kgの方は50gほどのお肉を食べれば毒素が生まれる前に消化できると考えられています。

動物性たんぱく質も悪いことばかりではありません。

お肉には脂質やミネラルも豊富に含まれているので滋養強壮や疲労回復効果は植物性たんぱく質よりも優れています。

江戸時代までは日本ではお肉を食べる事が避けられていました。

穀類や豆類から植物性たんぱく質を取り入れていたのです。

病にかかり著しく体力が落ちると豆や穀類では栄養が足りないので、肉を食べる事で体力を取り戻していました。

当時はお肉を食べる事を「薬食い」と呼ばれていました。

お肉は体力を回復させる滋養強壮の「薬」だったのです。

お肉も全く食べないとよいわけでもありません。

自分に見合った適量を見つけて楽しくいただくのが最適な方法だと思います。

お肉を食べる事が必ずしも体臭を強くする訳では無いことをお判りいただけたと思います。


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