体のニオイは自分自身では分かりにくいので、一度気になりだすと、人前に出るのをためらったり、行動的にはなりにくくなります。
そんな悩みを持つ方が多いせいか、消臭剤や体臭を抑える効果をうたうサプリメントがたくさん発売されてます。
でも香水や消臭剤に頼らなくても普段の食生活を意識して変えるだけで体臭は減らすことは十分に可能です。
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もくじ
体はなぜにおうの?
体のニオイは本来、動物が次の世代を残すために異性を引き付ける「フェロモン」という香りでもあります。
人間も動物ですから「フェロモン」を持っています。
フェロモンを体臭として感じる事がありますが異常な事ではありません。
欧米では「ワキガ臭」をその人個人の個性的なニオイとして受け止められて、日本のように忌み嫌われるものとして扱われていません。
体から発せられるニオイの原因はいくつかありますが、ここではその一部を紹介します。
加齢臭・・年を取り、体が変化して発せられるニオイです。
病気臭・・ガンや肺疾患、肝臓病など病気の症状特有の体臭
食生活の偏りによって生じる体臭・・体の皮脂が酸化したニオイ
体のニオイを減らすには
脂汗の出る量を減らすことが、体臭を減らすことにつながります。
肉を多く食べると脂汗の分泌量は多くなる傾向になります。
お肉は体にとっては消化しにくい食べ物です。
未消化のお肉に含まれる動物性たんぱく質が腸内の悪玉菌によって腐敗・分解すると様々な体臭の原因になる物質が発生します。
野菜をたくさん食べると体臭を減らすことができるのですが、例外的に一部の野菜を食べると体臭が強くなることがあります。
ニオイの強いネギやニンニクを大量に食べると体臭がきつくなる事があります。
ネギやニンニクには「アリイン」というアミノ酸の一種が含まれております。
アリインは血液をサラサラにする、疲労の回復が早くなりなど身体に良い効果があります。
しかしアリインが酸化して分解されると「アリシン」という強いニオイのもとが生まれます。
アリシンが腸内の血管に吸収されて血液に乗って体中をめぐり肌からアリシンが発散され、「くさい体臭」となります。
ネギやニンニクを食べるときは酸化させないようにスライスしたらすぐに油で炒めるか、水にさらしてニオイの素のアリシンの発生を抑えましょう。
腸内ガスも(おなら)
おならを我慢すると体のニオイが強くなる事があります。
腸の中で発生したガスを体外に排出するのが「おなら」と「ゲップ」です。
おならを我慢して排出しないと、腸内の血管から血液におならの成分が吸収されて体臭が強くなるのです。
血液に乗ったおならのガス成分は肺にまわると吐く息から放出されて口臭も強くなってしまいます。
おならの悪臭の素は大腸の中に住む雑菌によって作られた大便臭が大部分です。
特に腸内環境が悪く、悪玉菌が優勢ですと便のニオイが強くなり、体臭も強くなります。
お肉を頻繁に食べると硬く締まった水分の少ない便が作られて便秘になりやすくなります。
便秘になりますと、体内に長くとどまっている大便からアンモニアや硫化水素などの強烈なにおいを持つ物質が大腸の壁の血管から血液に入り込みます。
また腸内の壁は便と長時間触れる事で大腸内壁に炎症を起こし、癌の原因となることもあるのです。
野菜を意識して食べると
お肉を食べるならば野菜もたくさん食べた方がよいでしょう。
野菜には皮脂の酸化を防ぐ抗酸化物質が多く含まれていますし、野菜の食物繊維によって大便の量が増えます。
野菜の食物繊維が増えて大便の量が増えるという事は大便が柔らかくなるという事です。
便が柔らかくなれば便秘になりにくくなりますので便臭も強くなりません。
おわりに
野菜を意識して多くとる食生活に切り替えると、様々な体に良い効果が期待できます。
体の酸化を防ぐ抗酸化物質を取り込めるので脂汗が酸化して出るニオイを減らすことができます。
そして野菜の食物繊維は便秘予防になり、便秘によって体臭が強くなることを防ぐことができます。
ここでは詳しく述べませんが、体臭予防だけでなく、減量、大腸がんなどのリスクを減らせるなど、野菜多めの食事は良いことづくめです。
一度チャレンジしてみる価値はありそうです。
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