体のニオイは自分では分かりにくいもので、やっかいです。
相当親しい人や肉親、兄弟姉妹でもない限り、わざわざ「すこし匂うよ」とは教えてくれません。
周りの人たちから遠巻きに「におう人」と思われる前に体臭の原因をはっきりさせてニオイを抑えましょう。
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もくじ
体のニオイが相手に無意識に嫌悪感を与えることがある
人間の視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚の五感の中で嗅覚だけはほかの感覚と少し違います。
どこが違うかというと、嗅覚は動物の脳の奥深くにある本能で動く部分に結びついているからです。
動物が食物をとるときにまず匂いを嗅ぎますが、体に害が無いかどうかをニオイで知ろうとしています。
もし危険がありそうだと「変なニオイ」、「臭い」と感じて食べるのをやめます。
誰も教えていないのに変なニオイは危ない、と本能的に判断しているのです。
人間も動物です。
ですから「くさいニオイ」を発するものには頭で考えずに本能的に嫌悪感を感じるようにできているのです。
体臭の原因は何でしょう?
体の外側から出てくるニオイと、内側のから出てくるニオイと2種類あります。
またニオイが出てくる仕組みも大きく分けて2種類あります。
体に中外に住み着く雑菌によって作られるニオイと皮脂の酸化のニオイです。
体の外側から発生するニオイ
体の外側にある皮膚の表面には様々な雑菌が住んでいます。
雑菌は汗や脂汗を分解し栄養としますが、その時に悪臭のする成分を生み出します。
アポクリン汗腺という組織から出てくる「脂汗」をワキガ菌が分解して発生して匂うケース(ワキガ臭)と汗が衣類に付着して雑菌が繁殖して匂うケースが「汗」による代表的なニオイです。
汗に含まれる皮脂成分を減らすことができれば雑菌の栄養も減ることになりますので汗のニオイは減ります。
ニオイのもう一つの原因は皮脂成分が空気に触れたり、太陽の紫外線を浴びる事で酸化を起こしニオイを発生します。
加齢臭も皮脂が酸化して出てくるニオイの一種類です。
食生活の偏りによって皮脂がたくさん分泌されるようになると、体臭もきつくなると考えられます。
体の内側で作られた悪臭の素が皮膚を通してニオイのガスとして放出されて臭う事もあります。
体の内側から発生するニオイ
体の内側で作られる悪臭には大きく分けて消化器系から発生するニオイと肝臓から発生するニオイがあります。
消化器系でニオイを発生する大部分は腸です。
脂っこいものや肉を多く食べ、野菜をあまり取らない食生活を送っていると体臭が強くなることがあります。
お肉を消化するには様々な酵素が必要となりますので、体への負担が大きい食べ物と言えます。
その為、お肉を食べ過ぎると消化が追い付かず、未消化の動物性たんぱく質が悪玉菌によって分解されてアンモニアや硫化水素といった悪臭の元を生み出します。
お肉にも食物性繊維は含まれていますが植物の食物繊維と違い完全に消化されてしまいます。
野菜に含まれている食物繊維は消化されませんので便に程よい水分と硬さを与え、快便につながります。
お肉の食物繊維は消化されてしまうので、硬く締まった水分の少ない便になり、便秘になりやすくなります。
便秘になりますと、腸内に残っている宿便からスカトール、硫化水素、アンモニアなどの悪臭の素が腸の壁の中に通っている血管から血液に入り込み、全身をめぐります。
血液に乗った毒素は皮膚の毛細血管を通って肌から気体となって放出されますので、体のニオイが臭くなります。
また血液に含まれているスカトール、硫化水素、アンモニアなど毒素が肺に回ると呼吸として吐き出され、口臭となります。
「臭う」体質になってませんか?
普段の生活で次のような項目に該当しませんか?
- 喫煙する
- たくさんお酒を飲む
- お肉、揚げ物、スナック菓子をよく食べる
- 普段野菜はあまり食べない方
- 寝不足、運動不足
- ストレスが解消できない
喫煙する
タバコの煙にはアセトアルデヒドと呼ばれる体に有害な物質が多く含まれています。
アセトアルデヒドのニオイに人間は本能的に反応します。
有毒物質だから本能的に反応するのです。
タバコの煙にはアセトアルデヒド以外にも肌の老化を進行させる活性酸素が大量に含まれています。
喫煙によって活性酸素を打ち消す役割があるビタミンCも壊される事が分かっています。
たくさんお酒を飲む
酒は百薬の長などと言われてますが、薬も量が過ぎれば体の毒にもなります。
飲んだお酒を肝臓がアルコールに分解するとアセトアルデヒドを発生します。
アセトアルデヒドはもう一度肝臓で分解されて最後は酢酸になります。
お酒を大量に飲むと肝臓の処理が間に合わなくなり、アセトアルデヒドが血液に乗って体内を巡ります。
血液の中のアセトアルデヒドが皮膚表面の毛細血管から体外に放出されると二日酔いの悪臭となります。
同様にアセトアルデヒドが肺から呼気に交じって出ると口臭となります。
体臭がきつくなることも問題ですが、何よりも肝臓に負担をかけすぎると体の毒素を分解する機能が落ちて、肌荒れや全身の倦怠感に悩まされることになります。
お肉、揚げ物、スナック菓子をよく食べる
お肉や脂っこいものを食べ続けると、体から皮脂が多く分泌されるようになって雑菌の餌が増える事になります。
分泌された皮脂を雑菌が分解すると悪臭が生まれます。
また大量に分泌された皮脂が空気や紫外線によって酸化することでも体臭が強くなります。
皮脂は体にとっては無くてはならないものですが、多すぎると体臭の大きな原因になりますので食事に注意しましょう。
普段野菜はあまり食べない
先ほども述べました通り、野菜の食物繊維は便秘を予防します。
便秘を解消することが体臭予防を成功に導くカギです。
野菜の植物性たんぱく質はお肉の動物性たんぱく質よりも消化が格段に良いので、体臭予防の為に積極的に野菜を食べましょう。
寝不足、運動不足
睡眠不足や運動不足は体の新陳代謝を悪くして基礎代謝まで下がってきます。
新陳代謝を活発にして体の毒素の排出を速やかにするために自分に合った睡眠時間と1日30分程度のウォーキングを取り入れる事をお勧めします。
一般的に睡眠時間は夜10時から2時ぐらいが大切だと言われています。
この時間帯に成長ホルモンが多く分泌されるので、若返りのゴールデンタイムと言われています。
最新の医療研究では夜10時~2時でなくても連続して5~6時間の睡眠をしっかりとれば成長ホルモンはしっかりと分泌されると報告されています。
ストレスが解消できない
強いストレスは自律神経に悪影響を及ぼすので、汗をかきやすくなったり、皮脂の分泌が多くなったりすることがあります。
ストレスによる汗の分泌の変化も体臭の原因となりやすいものです。
ご自身に合ったストレス解消法を見つけてストレスを減らしてゆきましょう。
おわりに
挙げさせてもらった方法の内、一つでも良いので試してみてください
二週間も続けると体に変化が出てくると思います。
とくに油を控えるだけでも汗や、脂汗の質が変わってさらさらとしてくると思います。
今まで便秘ぎみのお腹の調子がお通じが楽になるなどの効果も期待できます。
脂を意識して減らすだけでも体のニオイを抑える効果が期待できます。
体のニオイは周りの人が積極的に本人に教えてあげにくいものです。
良かれと思って教えてあげても教えてあげた後の人間関係がぎくしゃくしたら、と思うからでしょう。
ぜひとも上に挙げた改善方法を試していただいて体のニオイを気にしない生活を手に入れてください。
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